書評

書籍の紹介

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子どもをおつかいに出すときを思い出す

石田淳著「教える技術」より。部下がやったことのない「行動」について、初めてのおつかいに送り出す子どもと同じように、きちんと分解して教えなければならないという趣旨。 上司の仕事をよく観察して、その技術を盗め。なんでもすぐに教えたら、甘...
2020.07.24
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演繹法・帰納法だけでなく、推論が必要

高松康平著「筋の良い仮説を生む地図と武器」より。ビジネスリーダー向けに必要な能力開発について。著者は推論する力のことを「仮説力」呼んでいる。 問題解決能力は、一般社員であっても、幹部社員等のリーダーであっても、同じように必要な能力だ...
2020.07.24
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雲南の地方病であったペストは、香港や満州に拡大し、世界中に広がった

飯島渉著「感染症の中国史」より。19世紀末のペストの世界的大流行についての記載における一文。 歴史は繰り返す。本書を読むと、ペストの感染の広がり方と、今回の新型コロナの感染の広がり方との共通点に驚く。論語には、温故知新という言葉があ...
2020.07.24
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人生の最大幸福は職業の道楽化にある

本多静六著「私の財産告白」より。著者は、おのおのその職業、その仕事に、全身全力を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが職業の道楽化だと説く。 論語に、これを知る者はこれを好む者に如かず、これを...
2020.07.24
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20年経てば、したことよりもしなかったことを嘆くようになる

カン・チュンド著「積立て投資術」より。積立て投資の重要性を説くため、著者がマーク・トウェインの残した言葉を引用。 本書は私に、積立て投資の重要性と、どのように積立て投資を実行すればよいかを分かりやすく教えてくれた。 投資のリス...
2020.07.24
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死は、いつかは来るものではなく、いつでも来るものなの。

江田智昭著「お寺の掲示板」より。広島・超覚寺の掲示板に書かれていた言葉。女優の樹木希林さんが残した言葉とのこと。これは仏教の「諸行無常」の教えに通じる言葉だ。お寺の掲示板には仏教の教えを万人に分かりやすい言葉で訴えるものが多い。本書ではそ...
2020.07.24
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天は富貴を人に与えず、これをその人の働きに与うるものなり

福沢諭吉著、岬龍一郎訳「学問のすすめ」より。本書は、冒頭の「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というフレーズが有名なため、平等主義を説いた本だと思っている人が多いが、全く違う。 本書は、「確かに人は生まれたときはみな平等だ...
2020.07.24
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天に向かって少しずつ高みを増す摩天楼の建設のように、彼も着実に真実に近づいていた

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」より。タイトルは、オズワルド・エイブリーの研究姿勢を表現した言葉だ。エイブリーは、地道な実験を淡々と積み重ね、ついに遺伝子がDNAであるという事実を世界で最初に発見した。 本書の著者は生物学者だ。本...
2020.07.24
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ウイルスがいなければ、我々はヒトになっていない

中屋敷 均著「ウイルスは生きている」より。胎児を母体の体内で育てるための胎盤の働きに深く関与するタンパク質が、ウイルスに由来するものらしい。 人間の体は、異物を排除するための免疫システムを持っている。だから、怪我をするとそこからバイ...
2020.07.24
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成功は集団的な現象であり、パフォーマンスに対する社会の反応によって測定される

アルバート=ラズロ・パラバシ著、江口泰子訳「ザ・フォーミュラ」より。本書は、社会的な成功を得るための不変的法則を科学的なアプローチで解き明かそうとするものである。 例えば画家の成功とは、その画家の絵が高額で売れることだろう。では、全...
2020.07.24
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