なぜダイエットをするのか

生活

17歳の娘がダイエットをしたいと言い出した。娘は小さい頃(今も小さいと思っているが)から小食で、なかなか身長も伸びなかった。今でこそ

身長は人並みになったが、まだまだ小食なので、結構痩せている。親としてはちゃんと食べてほしいので、料理を作って勧めたら、ダイエット中だから食べたくないと言う。思わず、食べろ、と語気が強くなってしまった。反省。

年頃の女性がダイエットをする目的は何だろう。スタイルが良くなりたい、好きな人に振り向いてほしい、あの水着が着たい、などだろうか。つまり、他人から痩せたね、とか、奇麗になったね、とか言われたいという、承認欲求を満たすため、というのがダイエットの目的だろう。

メンタリストのDaiGo氏によると、ダイエットを続けることを目標にし、ダイエットを続けたくなるような目的を持つことが大切とのこと。つまり、50kgまで痩せたい、という単なる目標ではなく、50kgまで痩せてあの水着を着て海に行く、というより楽しいこと、わくわくする目標にした方が良いらしい。

人間はもともと狩猟生活をしており、農耕が始まるまでは穀物を大量に摂取することはなかった。穀物の主成分である炭水化物は、長期間の狩りで食料が不足していても生き延びることができるよう、脂肪として体に蓄積される。人間の脳は生命維持に必要な栄養素を摂取するよう促すため、炭水化物を摂取すると脳の報酬系システムが活性化し、幸福を感じるらしい。よって、農耕が発達し大量の炭水化物が摂取可能になったことと、脳が本能的に炭水化物を欲しがることとの相乗効果で、現在の人間は肥満になりやすい、という話を聞いたことがある。

つまりダイエットとは、人から褒められたいという承認欲求と、美味しいものをたくさん食べたいという脳の欲求のせめぎ合いなのだ。承認欲求が脳の欲求に勝れば、ダイエットは成功するが、負ければ失敗する。

想像力を駆使し、ダイエットに成功したときの自分をできるだけ具体的にイメージすることが、ダイエット成功のカギとなる。