【書評】箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」を読むと心が熱くなる!

書評

箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。

この本では、編集の知識がない著者が出版業界に飛び込み、大ヒットを次々と飛ばしていく様子を自ら綴ったものとなっています。同じタイトルで漫画版と活字版があり、私は漫画版を読みました。

  • やりたいことがあるけど、スキルが無いからできない
  • いつか○○をやってみたい

と思っている人に是非とも読んでほしい一冊です。

この記事の目次

  1. 箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」について【概要】
  2. 著者の箕輪厚介さんってどんな人?
  3. 箕輪厚介さんの関連書籍
  4. 「死ぬこと以外かすり傷」の目次
  5. 「死ぬこと以外かすり傷」を読んだ感想【書評まとめ】

1. 箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」について【概要】

「死ぬこと以外かすり傷」は、2019年12月31日に発行された書籍です。

ザックリと内容を紹介すると、

・熱狂は多くの人を巻き込む

・相手が求めていることを理解し、言語化できれば、相手の信頼を勝ち取れる

・常識人ぶってないでさっさと行動する

というものです。著者の「自分の偏愛や熱狂が抑えられなくなって、ほとばしって漏れ出したものが作品に乗って世に届くのだ」という言葉を読んだとき、ヒット商品というのはそういうものかもしれないと思いました。

2. 著者の箕輪厚介さんってどんな人?

著者の「箕輪厚介さん」について紹介します。

箕輪厚介(みのわこうすけ)

2010年に双葉社に入社後、編集部に異動。

2015年から幻冬舎に勤務。

2017年10月に波の上商店を設立。

2018年1月にCAMPFIREと幻冬舎の共同出資会社であるエクソダスの取締役に就任。

3. 箕輪厚介さんの関連書籍

書籍編集者を目指すあなたが読むべき本

数々のヒット作品を手掛けた著者が、編集者としての「売れる本の作り方」を大公開したものです。

4. 「死ぬこと以外かすり傷」の目次

目次は以下の通りです。

プロローグ 衝動に従え

第一章 予定調和を破壊せよ

第二章 名前を売れ、手を動かせ

第三章 死ぬこと以外かすり傷

おわりに 世界へ出て、世界を変えよう

第一章は、双葉社に入社当時営業職だったにもかかわらず、与沢翼さんの本を出したいと思い、社長に直談判してついに出版まで持ち込み、3万部の大ヒットとなった話です。知識が無くても、熱狂すれば周りを巻き込んで、やりたいことを実現することが出来るんだということを箕輪さん自らが証明しています。

第二章は、毎日の激務の中、片道2時間の通勤が無駄と感じ、都心に引っ越したが、生活を維持するためには毎月20万さらに稼がないと破産するという状況になり、なんとかしてしまう話です。

第三章は、仕事のスピードの重要性を説いています。普段ならあり得ないスピードで走り抜けることで、書き手との間にものすごい熱量が生まれ、本に魂が入るのだそうです。

5. 「死ぬこと以外かすり傷」を読んだ感想【書評まとめ】

人が死ぬとき後悔するのは、「やって失敗したこと」よりも、「やりたかったけど失敗するのが怖くてやらなかったこと」だと聞いたことがあります。

やって失敗するのは怖いですよね。私も怖いです。恥ずかしい思いをするかもしれないし、抱えきれないような借金を背負うことになるかもしれないから。でも、やらないという選択をし、平穏に人生が終わろうというときに、「あぁ、あの時やっておけば、もっと面白い人生を送れたかも」と後悔するのかもしれません。

以前、会社から北京赴任を打診されたとき、悩んだし家族からも猛反対を受けました。子供達はまだ手のかかる年頃だったので、家族も心配だったのだと思います。でも、北京赴任は自分にとって成長するチャンスだと思ったし、行かなかったら一生後悔すると思いました。

だから何とか家族を説得し、打診された翌日に承諾の返事をしました。北京での仕事は大変なこともたくさんあったけど、それ以上に多くのことを学ぶことができたし、自分の世界も拡げることができたので、今では赴任してよかったと思っています。

その選択が正しいかどうかなんて誰にも分りません。だからできるかどうかよりも、やりたいかどうかで決めて良いんじゃないでしょうか。やると決めたら、やってよかったと思えるように全力を尽くせば良いのだと思います。

それから仕事のスピードの重要性について。いまは新型コロナが世界中を騒がせていますが、いま新型コロナに関する本を出版すれば、ヒットする可能性は高いでしょう。だけど、何カ月も時間をかけてしまっては、出版するころには新型コロナが収束していて、世間の関心は低くなっているかもしれません。

孫子の兵法にも、「巧遅は拙速に如かず」という言葉があります。丁寧で遅いよりも、不完全でもよいから速いほうが良いという意味です。スピードの重要性を改めて認識しました。

やりたいけどできない、と悶々としている方は是非、本書を読んで自らを勇気づけてください!