岸見一郎さんと古賀史健さんの「嫌われる勇気」を読みました。
この本は、アドラー心理学の研究者である岸見一郎さんが、古賀史健さんと出会い、そして二人の対話から生まれたものです。
・過去に囚われずに生きたい
・人間関係に縛られずに生きたい
という人に是非とも読んでほしい一冊です。
この記事の目次
- 岸見一郎さんと古賀史健さんの「嫌われる勇気」について【概要】
- 著者の岸見一郎さんと古賀史健さんってどんな人?
- 岸見一郎さんと古賀史健さんの関連書籍
- 「嫌われる勇気」の目次
- 「嫌われる勇気」を読んだ感想【書評まとめ】
1. 岸見一郎さんと古賀史健さんの「嫌われる勇気」について【概要】
「嫌われる勇気」は、2013年12月12日に発売された書籍です。哲人と成年との対話形式で物語が進みます。すべて読み終えるのに【3時間】程度かかります。
ざっくりと内容を説明すると、
・悩み多き青年が、哲人を訪問。
・対話を通じて、アドラー心理学の考え方を哲人から青年に伝授。
・教えを受けた青年は勇気の一歩を踏み出す。
という感じです。
人の悩みは全て対人関係から生じるものであり、それとどう折り合いをつけるか、二人の対話を通じて、楽しく学べますよ!
2. 著者の岸見一郎さんと古賀史健さんってどんな人?
著者の「岸見一郎さん」と「古賀史健さん」のプロフィールをご紹介します。
岸見一郎(きしみいちろう)
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。
1989年からアドラー心理学を研究。
日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。
古賀史健(こがふみたけ)
フリーランスライター。
聞き書きスタイルの執筆を専門とする。
20代の終わりにアドラー心理学と出会い衝撃を受ける。
3. 著者の岸見一郎さんと古賀史健さんの関連書籍
・アドラー心理学入門(岸見さん)
・16歳の教科書(古賀さん)
・20歳の自分に受けさせたい文章講義
4. 「嫌われる勇気」の目次
目次は以下の通りです。
第一夜 トラウマを否定せよ
第二夜 すべての悩みは対人関係
第三夜 他者の課題を切り捨てる
第四夜 世界の中心はどこにあるか
第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる
年上の男性と話そうとすると緊張する、という人がいます。その原因は、小さい頃厳しい父親に叱られたからだ、と聞くと、なるほどと思います。つまり、現在の自分の性格は、過去の経験が作り上げたという考え方です。
しかしアドラー心理学では、トラウマを否定します。アドラー心理学は、年上の男性と話したくない、という目的を達成するために、年上の男性と話そうとすると緊張するという自分を作り出している、と分析します。
現在の性格が過去の経験から作られているのなら、過去は変えられないから今の性格も変えられないことになります。そうではなく、今の性格はある目的を達成するために作り出したものだから、その目的を変えれば性格も変えられるよ、というのがアドラー心理学です。
5. 「嫌われる勇気」を読んだ感想【書評まとめ】
「他人と過去」は変えられません。だけど、「自分と未来」は変えることができます。自分の力で変えられないものに心が縛られると、どうしようもない無力感に襲われ、つらくなります。
アドラー心理学は、人の性格は、ある目的を達成するために自らが作り出したものだ、という考えは、とても厳しい考えです。なぜなら、今の性格は過去の経験が作り出したものだ、と言えば、原因を他人や環境に押し付けることができるからです。
あなたの今の性格は、あなた自身が作り出したものですよ、と言われると、しっかりと自分と向き合わなければいけなくなります。とても辛くて厳しいですね。
それでも、自分自身が作り出したものであれば、自分自身で変えることができる、という希望も与えてくれます。そういう意味で、アドラー心理学はとても前向きな心理学だと感じました。
自分の性格や気質が嫌いだと思っている人は是非、本書を読んで自分を変えるきっかけをつかんでください!