底に落ちたら上にあがるだけ

書評

佐藤光浩著「遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則」より。チキンラーメンを開発した安藤百福の言葉。50歳間際に全財産を失い、それでも商売に対する情熱が消えなかった精神力は、称賛に値する。

人生においてお金が全てではないが、お金があれば解決できることは結構ある。だから、子供の大学進学や老後のことなど、将来に備えて貯蓄する。もしもその貯蓄が一瞬にして無くなったとき、心が折れずに再び前を向いて進めるだろうか、と考えてしまう。

先日YouTubeを観ていたら、預金凍結のことについて話していた。もし将来、銀行預金が凍結されるとしたら、どのような対応を考えておく必要があるかというものだった。

その回答としては、お金を稼ぐ能力を磨け、というものだった。企業に勤めている人なら、他社にヘッドハンティングされるほど、専門性を磨く、企業に勤めていないなら、起業してお金を稼ぐ手段を身に着ける、というものだった。物理的な財産は他人に奪われるリスクがあるが、身に着けた能力は奪うことはできない。お金を稼ぐ能力があれば、たとえ財産を取られても、また稼げばよい、というものだった。

お金を投資運用する場合、リスク分散のために複数の異なる金融商品に分散して投資する。これにより、1つの金融商品で運用が上手くいかなくても、他の金融商品でリカバリすることが出来る。

仕事も同じで、1つの収入源しかなければ、それがダメになったとき、収入がゼロになるというリスクがある。今回のコロナの影響で、仕事が出来ず収入がゼロになってしまったという話をテレビなどで目にする。副業があれば、収入がゼロになるリスクを回避することが出来る。また、その副業は本業と異なっているほど、同じ条件で上手くいかなくなるというリスクを回避できる。

いよいよ本気で副業を考えないといけない状況になってきた。